夢・化学-21

「夢・化学-21」は、1993年から、化学の啓発と化学産業の社会への貢献の理解促進を目的として
実施されているキャンペーン事業です。

もしも化学がなかったら…?

どんなに暑い日でも、ジュースやアイスクリームを冷たく冷やしてくれる冷蔵庫。
そのしくみはどうなっているんだろう?
ちょっとむずかしいけど、ニッカちゃんといっしょに見ていこう!

冷蔵庫のしくみには「気化熱(きかねつ)」というものが関係しています。
注射をするとき、腕をアルコール消毒(しょうどく)すると、ヒヤリと冷たさを感じますよね。液体であるアルコールが気体となって蒸発(じょうはつ)するときに、うばう熱のことを気化熱といいます。
夏の暑い日に庭に水をまくと涼しくなるのも同じ原理(げんり)です。

次はその気化熱を利用した冷蔵庫のしくみを見てみましょう。

冷蔵庫には「冷ばい」というものが入ったパイプが張りめぐらされています。
冷ばいは冷蔵庫の中と外をぐるぐるまわっていて、外では液体、中では気体になるようになっています。

外から中に入るときに液体から気体に気化するため、冷蔵庫内の熱を吸収して冷やします。中から外に出るときには圧縮機(あっしゅくき)によって圧縮されるため気体から液体にかわります。そのとき、気化とは逆に熱を発するため、冷蔵庫の外に熱を逃がします。

こうしてぐるぐると冷蔵庫内に張りめぐらされたパイプ内の冷ばいをまわすことで、冷蔵庫はひんやりと冷えてくるのです。

以前は「冷ばい」にフロンというガスが使われていましたが、フロンは地球の大切なオゾン層をこわしてしまうことがわかり、代替(だいたい)フロンを使うようになりました。しかし、この代替フロンもオゾン層をこわしてしまうということで、現在ではさらに効率が良く、地球にもやさしいガス(イソブタン)が使われています。

日本で初めて電気冷蔵庫が発売されたのは1930年。家が1軒買えるほどの値段だったということです。
1960年代ごろまでは氷を入れて使う冷蔵庫が活躍していました。
氷屋さんで買った氷を入れて、その冷たさで箱の中を冷やしていたのです。
氷がとけてしまったら、また新しい氷を買ってきて入れる必要がありました。